世界のウイスキー

およそ700種類に及ぶ世界中から集められたウイスキーのテイスティングノートや情報はこちらからご覧いただけます。現在は多くのテイスティングコメントを皆様にお届けするために、バッチ(製造年)違いである同一商品のテイスティングも掲載しておりますので、現在発売されているウイスキーの評価とは限りません。予めご了承ください。

テイスティング

Whisky Magazine ではウイスキー専門家、作家、愛飲家によるテイスティングを毎号開催し、その情報を皆さんにお届けしています。

推奨ボトル

テイスターが判定したポイントの規定によってSilver Recommended(銀賞)もしくは Gold Editors Choice(金賞)が毎号決定します。


ティーリング・ウイスキー ルネッサンスシリーズ No.4 18年  18年  46.0%

  • 蒸溜所名: ティーリング蒸溜所
  • 地域: アイルランド
  • ブランド: ティーリング・ウイスキー
  • 価格帯: £121-180
  • 入手可能場所: 英国、米国、EU、アジア各国
  • 掲載号:183号

フィービー・カルバーSCORE8.2

香り
バイオリンケースとバイオリン用の松脂を思い出させる匂い。やがてトルコ菓子(ロクム)、エルダーフラワーのコーディアル、バニラクリーム、オーク材由来から来るシナモンのスパイス。
軽やかなエルダーフラワーの風味が増してきて、トロピカルフルーツ盛り合わせを思わせるフルーツ香と拮抗する。そのフルーツには、たっぷりとバニラクリームがかかっている。ここからさらにヒースの花のハチミツを思わせる軽やかな味わいも見せる。
フィニッシュ
夢のようなヒースの花のハチミツ風味がいつまでも続く。やがてかすかなナツメグの後味が全体をまろやかにまとめ、あたたかな印象も加える。
コメント
どこかノスタルジーを感じさせるウイスキー。個人的にはまた味わってみたい。

クリストファー・コーツSCORE8.6

香り
全粒粉のパン生地や全粒粉ビスケットのような匂い。砂糖漬けのショウガ。ほとんど秋を連想させる香りもある。乾燥した葉っぱ、ナツメグ、爽やかなユーカリなど。
口当たりはライトボディからミディアムボディ。この口当たりに、ショウガのようなスパイスが拮抗する。モルト香に富んだリッチな甘味、ミントチョコチップ入りのアイスクリーム、元気を取り戻すようなカンタロープメロンなどの味わい。
フィニッシュ
ビスケットのような後味があり、フレッシュなメンソールの余韻がいつまでも続く。
コメント
エレガントで複雑な味わいのウイスキー。幅広いフルーツ香、繊細なスパイス、シリアルの感触、フレッシュな印象がすべて同居している。